子供が生まれると、節目に色々な行事があります。
どれも地域によって違いはありますが、子供の健やかな成長を祝い、願うものです。
七五三もその一つですが、七五三をしない人もいます。
親からしてみれば、絶対にしないといけないの?と考える方もいます。
今回は、七五三に対する様々な考え方をお伝えします。
七五三しない・七五三やらない人の割合
ベネッセの調査によると、七五三のお祝いをする、と決めている人は6割ほどいます。
やらない予定でいる人の割合は4割いる、ということですね。
でも、七五三をする人の中にも様々なパターンがあります。
フルセットは神社にお参り、写真撮影、祖父母との会食です。
そうではなく、写真撮影、祖父母との会食が中心で、どちらか一つの場合も多くあります。
そして、3歳、5歳、7歳全部ではなく、男の子は5歳だけ、女の子は7歳だけの人もいるのです。
地域によっては、5歳くらいに性別関係なしに1回で済ませるところもあります。
また、神社へのお参りも祈祷なしの普通の参拝の人や、地元の神社の秋祭りに七五三の着物でお参りしてOKの人もあるんです。
七五三をお祝いする形もそれぞれの家庭で異なります。
しない人の理由は、何?
七五三をしない人の理由は、自分がお祝いしていないからという方が多く、
この他に費用の面や、喪中でお参りができなかったといったものもあります。
この他に、めんどくさいとか、興味がないとか、知り合いがしているのを見て大変そうだから、しなかったパターンもあります。
そして、3歳のお祝いは、数えの年齢で行うと誕生日によっては2歳前になるので、無理だからやらなかったといった人もいます。
また少数派ですが、七五三をしない地域もあります。
七五三しないのには宗教は関係ある?
宗教上の理由で七五三をしない人もいます。
キリスト教や、特定の宗教団体では七五三をしない方もいます。
夫婦のどちらかが信者のご家庭では、七五三をするかしないかで「家庭内宗教戦争」が勃発するようです。(関係者の皆様へ、過激な表現でごめんなさい)
宗教は心の問題ですので大事な部分ではありますが、世界中どこでも子どもは宝であり、成長を祝う行事はあります。
ですから宗教上のことがハードルになるのであれば、
神社のお参りを取りやめて、みんなでお祝いをするだけの七五三を行う方法もアリだと思います。
七五三やらないのは後悔する?子供がかわいそう?
七五三をやらないのは後悔することはないのですが、子供が大きくなってからお友達と話をした時に色々と感じることが多くあります。
「何でうちは、七五三をしなかったの?」
子供にきかれて、答えに窮することもあります。
その他に、祖父母から言われることもあります。
特に義理の関係から言われると、ギクシャクする素です。
写真だけでも、撮っておけばと思っても時間を巻き戻すことはできません。
着飾った写真ではなくても、家族写真でも良いので記念に1枚どうでしょうか?
現代は、携帯の写真でパシャパシャ撮影する機会は多いのですが、プロの写真を1枚残すことも大切です。
私の住んでいる地域では、田舎なので子供の七五三は必ず写真を撮ります。
ついでに家族全員で写真を撮ります。
あとで子供にきいても、当日のことはあんまり覚えていません。
でも、写真館に飾ってあったり、家で写真を見ると子供はびっくりしています。
保育園で話題になった時についていけたみたいです。
集団の中で居心地の悪さを感じなかったようです。
今の世の中、何がきっかけで居心地が悪くなるかわかりません。
子供が集団生活を送る中で、肩身の狭い思いをさせないようにするのも、親の務めだと思います。
七五三するためのお金がない場合
七五三をするためのお金がない時には、近くの神社にお参りするだけでも良いと思います。
「今日は、○○ちゃんが大きくなったお祝いだよ」と説明します。
そもそも、七五三は平安時代から室町時代にかけて確立された行事です。
- 3歳は「髪置きの儀」
- 5歳は「着袴(ちゃっこ)の儀」
- 7歳は「帯解(おびとき)の儀」
がもとになっています。
地域によっては、和服のつくりによって分けることもあり、数え年の4歳に「紐落とし」として祝います。
この紐は、小さい子供の着物は紐が縫いつけてあるものですが、大きくなると大人のように着物と帯が別々になったものになります。
この紐を縫い付けないことを「紐落とし」と呼び、祝います。
昔は乳幼児の死亡率が高かったので、節目ごとにお祝いをしました。
一人前になることを家族はもとより、近所もお祝いしました。
この他、子供の成長に合わせた行事に、数え6歳の6月6日は手習い初めがあります。
今は小学校に入学しますが、江戸時代は寺子屋に通い始めました。
また、お稽古事を始める場合もあります。
家族だけの世界から外の世界に飛び出し、親以外の先生から一人前の大人になるための学びを始める時期です。
七五三するのがめんどくさい場合
行事は、めんどくさいものです。
毎年ひな祭りや端午の節句を祝っていると、面倒だなと思うこともあります。
でもね、親になるってこんなことの積み重ねだと思います。
ほったらかしでも、子供は育ちます。
だけど、節目の行事をすることで、本当に子供はひと回り大きくなります。
毎年のお正月やお盆も、大切な行事です。
どっちかというとクリスマスやバレンタイン、ハロウィンの方が好きですか?
自分の好きなことばかりしないで、昔からのしきたりも大切にしてください。
日本の伝統には、それなりの良さもあります。
やっぱり、エブリデイ同じことの繰り返しより、何かイベントがあった方が楽しいでしょ?
しかも、七五三は一生に一回です。
生きているうちにチャンスは一度しかないのです。
七五三を逃すと、次は成人式、そして還暦です。
人生の節目をお祝いするチャンスって意外と少ないんですよ!
まとめ
七五三をお祝いするのもしないのも勝手ですが、せっかく生まれた子供の節目のお祝いは、数少ないチャンスです。
一時的に七五三をお祝いする家庭が減りましたが、近年は増加傾向です。
みんながフルセットでお祝いしているわけでもありません。
世間と同じようなお祝いをしなくても、我が家流でお祝いしましょう。
もし、七五三やる!となった場合は、こちらの記事もご参考にどうぞ↓
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